いつもとは違う日だから気づいたこと 思ったこと|カレーを買いに

いつも買物に行く近所のスーパーマーケット。
全てのレジに、会計を待つ長い列ができている。
主婦の私が大好きな特売の日ではないのに。

長い列は、私の前に7、8名くらい。後ろはお店の奥行ほぼいっぱい。
そして、棚は空っぽ。
パン、お弁当、カップラーメン、飲み物、お菓子、プリンやゼリー、チーズ、電池など、様々なものが売り切れている。

いつものスーパーは、いつもとは全く違った。

スーパーマーケット|北海道十勝でありのままの自分らしい結婚、婚活に気づく語りあい学びあいの場『結婚学校』

6日の早朝、びっくりして目が覚めた。
地面が揺れている。
暗闇の中で揺れが収まるのを待ち、部屋の照明のスイッチを押したが灯りが付かない。
カーテンを開けて外を見ると、街灯も信号機も消えていて、空の星が眩かった。

その後、大地震の発生と北海道全域の停電を知る。

7日も停電が続き、
冷蔵庫を開けると、庫内は真っ暗でだんだん温くなっていく。
ぼんやり見える食材は、山盛り卵とその他諸々。

今夜の夕食はどうしよう?
停電はいつまで続くのだろう?

この辺りは建物や道路の損壊は見られず、まだ水とガスは使える。
ご飯を食べたいと思えるって、なんて幸せなんだろう。

「さぁ、行くぞ」
いつも買物に行く近所のスーパーマーケットが10時に開店する。
ラジオから聞こえるこの情報を頼りに、歩いていつものスーパーに向かった。
随時更新される地元FMラジオ局の生活情報はとても助かった。

スーパーの駐車場はほぼ満車で、店内は人でごった返していた。
到着したのは開店から1時間後だったが、すでに様々なものが売り切れていた。

「さて、何を買おう?」
このような非常時、保存がきき、すぐに食べられて、栄養価が高いものが妥当だろう。
缶詰、菓子パン、粉末スープ、バナナ、お米、電池、カセットコンロ。

あとは、・・・・食べたいものが頭に浮かばない。

いつもレジ待ちの列に並んだら、待ち時間に、他の人の買い物かごの中身をチラ見して妄想する。

買い物かごの中身は、人それぞれ。
その人自身の好みや家族構成や背景が垣間見える。

この日のウチの買い物かごは、いつもとは全く違った。

「カレーを買おう」
最後に買い物かごに入れたレトルトパウチのカレー。
いつものカレーではないけど、カレーが好きな夫・X氏は喜んでくれるかな。

この地震の対応であまり寝ていない夫・X氏。

私は、・・・
今、何ができる?
これから、何がしたい?

いつものスーパーでレジ待ちの長い列に並びながら、いつも以上に普通の毎日に感謝した。

※未だ不安な思いをされている方々、心からお見舞い申し上げます。
北海道帯広市は電力復旧しました。
ご心配くださった方々、誠にありがとうございます。

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