努力をやり続けるために何が必要なのか?|やめない理由
「こんな日が来るとは思わなかった・・・」
ホームで、私は思わずつぶやいた。
沖縄の県庁前駅のホームから、沖縄県庁が見える。
その建物の上部は左右非対称。
長方形の板チョコを一口かじったような形をしている。
「太陽を邪魔しないためだよ。帰る前に一度見たらいい。」
沖縄の街並みや建物は、風水の思想が深く根付いている。
それで沖縄県庁の庁舎も、太陽の動きを大切に扱う思想が反映された設計で、このような形状になったとか。
地元の方が、旅人の私たちにこう教えて下さった。
たまたまこの近くに宿泊していた私たちは、とうとう帰るという日。
空港へ向かうモノレールを待つホームで、私たち3人はそれを見ながら感傷に浸っていた。
思いもよらないご縁でここに来た私たちは、またここで思いもよらない人や出来事に遭遇した。
この怒涛の日々に、それぞれが探している答えが見つかったのだろうか?
まずは時を振り返り、心を静めるために、モノレールを待つ時間はちょうどいい間だった。
「経験ないし」
「若くないし」
「協力してくれる人居ないし」
「時間ないし」
「上手くいくかどうか分からないし」
・・・
やめる理由は、盛りだくさん。
「どうしても欲しい」
やめない理由はコレしかない。
時には立ち止まり、
時には振り返り、
時には形を変えても。
結婚を語りあい 学びあい 考えたり 協力する場が欲しい。
この場を『結婚学校』と名付けた。
自分の人生でおきたさまざまな出来事は、『結婚学校』のストーリーの根底に切実なものとして流れている。
昨日読んだ本に書いてあった。
あの日ホームで私が思わずつぶやいた心境が。
どうしてもお伝えしたい思いに駆られ、ここに引用させていただく。
もし今、夜の暗闇や霧に包まれたような心境ならご一読いただきたい。
この言葉がきっと心を照らしてくれるだろう。
どんな時も、人生には、意味がある。
なすべきこと、満たすべき意味が与えられている。
この人生のどこかに、あなたを必要とする「何か」がある。
あなたを必要とする「誰か」がいる。
そしてその「何か」や「誰か」は、あなたに発見され実現されるのを「待って」いる。「何か」があなたを待っている。
「誰か」があなたを待っている。
私たちは、常にこの「何か」や「誰か」によって必要とされ「待たれている」存在なのだ。だから、たとえ今がどんなに苦しくても、あなたはすべてを投げ出す必要はない。
あなたがすべてを投げ出しさえしなければ、いつの日か、人生に「イエス」と言うことのできる日が必ずやってくるから。
いや、たとえあなたが人生に「イエス」と言えなくても、人生のほうからあなたに「イエス」と光を差し込んでくる日が、いつか、必ずやってくるから。(フランクル夜と霧 絶望の果てに光がある NHK100分de名著ブックス 44-45ページ 諸富祥彦さま著 NHK出版)