幸せそうな人と不幸せそうな人は何が違うのだろう？｜不幸中の幸い

「この度は、・・・」
この枕詞の続きは状況に寄りさまざまあるが、どう考えても「コレって、不幸じゃない？」と思われる場面で、「おめでとうございます」は不適切で不快な返答とみなされる。

例えば、
財布を落とした人へ
左遷させられた人へ
彼氏彼女と別れた人へ
「この度は、おめでとうございます～♡」と声がけするのは避けたほうがよろしい。

「あ～、ダメだ・・・」
財布を落としたり、左遷させられたり、彼氏彼女と別れたり・・・
大小あるが、たいていの人々ができる限り避けて通りたいと思う人生のどん底。

「この度は、・・・。（ややうつむき加減で、語尾は消えゆくように語らない）」
上記が差しさわりのない返答の一例である。

とは言え、この不幸はホントに不幸なのか？

日本語には人生の幸不幸は予測できないものだというたとえがいくつもある。

塞翁が馬
雨降って地固まる
災いを転じて福となす
怪我の功名
不幸中の幸い
幸も不幸も紙一重！？

ねぇ、誰か教えて！
なにが幸せで、なにが不幸なの？

ふと、昔出会った2人の女性のことを思い出した。

「こんな顔に生まれてきたかった！」
と思うほど、絶世の美女で、どこか愁いを帯びているYさん。
こぞって男性からお付き合いを申し込まれる高嶺の花なのに、当の本人はどのように思われていたのだろう？

結婚退社したYさんは、それから程なくして、新たなご家庭は上手くいっていないと人づてに聞いた。

もうお一人は、
「別れてよかったわ～」
こう豪快に笑う、誰からも愛されて、明るく前向きなSさん。
彼氏と別れたと聞いて私は落ち込んでしまったが、当の本人はどのように思われていたのだろう？

当時付き合っていた彼氏と別れたSさんは、その後、別の方とご結婚されてお幸せになられた。

今の幸せや不幸せは、一生続くわけではない。
だから、人生の幸不幸は予測できない。

内情は他人には知りえないが、目の前の幸せにその人が気づかなければ、無いと同じこと。
そして、とんだ不幸から学んで人生の糧にできたなら、そこから幸せがはじまる。
起こった出来事が幸せなのか不幸せなのか、それは自分自身で決められる。