夫婦円満 円滑な人間関係に大切なケンカの後の対処法|すべるカレーパン
「温めてください」と言われたカレーパン。
昔々、コンビニでアルバイトをしていたときの話。
お会計を済ませて、カレーパンをレンジでチン。
カレーパンを包装している袋が破裂しないように、少しだけ袋を開封してからレンジに入れる。
「熱っ!」
すんなりレジ袋に入らず、手元からカレーパン落下。
かなり開封してしまったらしく、包装袋から飛び出したカレーパン。
まるでカーリングのストーンのように、コンビニ店舗内の床をカレーパンがすべる。
こんな光景、はじめて見た。
そして、目の前のお客様もこの光景が初体験なのか、ギョッとした表情。
丁重に謝罪をすると、怒りよりも驚きが勝ったのかギョッとした顔のままお帰りになった。
仕事だけではなく私的な事でも、なにがしらの間違いはおこる。
だって、人間だもの。
それに、言い間違い、聞き間違い、良かれと思ったことでも価値観の違い・・・
間違いではない間違い、行き違いが人間関係にはツキモノ。
まずは謝る。
さて、ここでひとつの疑問。
それでお互いに和解できるのか?
できない。私はそう思う。
謝っただけでは、人は心から許さない。
それからどうするかが、今後の関係性を左右する。
謝罪した後どのように行動するのかが、真に和解できるかどうかの決め手。
だから、関係を修復するための行為が必要ではないだろうか。

カレーパンの話に戻るが、
「すいません」と謝った後、新たなカレーパンを温めてお渡しした。
お客様への謝罪とは、この一連の行為。
「すいません」と謝っただけでは許されない。
では、些細な夫婦ゲンカならどうだろう?
「ごめんね」と謝る。
はい、終わり。
それで、許し許されると思ってしまう。
しかし、ここにも修復努力が必要。
険悪な空気を笑い飛ばす。
円満なご夫婦は、この素晴らしい方法を無意識に実践している※。
怒りや憎しみ。
手に負えないこの感情。
これが高ぶる前に、笑いあって空気を一変させる。
愛情だけでは、円満な夫婦関係は成り立たない。
愛を育むとは、お互いに心地よい関係で居られるための知性と感情を高め合うことを言うのだろう。
※参考書籍―「結婚生活を成功させる七つの原則」 リペアアンテンプトの用語で事例紹介


