肩書と人間性について|主婦であり続ける理由
「ご主人は、大丈夫?」
主婦の私が、出張する。
主婦の私が、休日や夜に打合せに行く。
そうすると、周りの方々が夫を気にかけてくださることがある。
そのお気遣いが大変ありがたい。
もしかしたら、
駆け出し起業家の私が、出張する。
結婚に関して社会活動をしている私が、休日や夜に打合せに行く。
これなら、また違う反応なのだろう。
「主婦です。」
初対面の方に自己紹介するとき、自分の属性をこのようにお伝えする。
人はいろいろな顔をもつ。
どれもすべて自分自身。
今、その中でまず一番に主婦でありたい。

独身だった私は誤解していた。
「ちょっと、やる気あるの!」
既婚の同僚と独身の私が一緒に仕事をしているなかで、
それぞれの家庭と仕事のバランスの違いから、たくさんのすれ違いがあった。
結婚した私は誤解された。
「主婦だけど、できるの?」
主婦ってお気楽そうだけど、やる気はあるのか?
社会で活用できるスキルはあるのか?
自分がその身になってハッとした。
あの時、なんて浅はかだったのだろう。
今はしきりに猛省している。
主婦に対して自分勝手なイメージを持っていたこと。
そして、その人自身を理解しようとしなかったことを。
社会を構成しているさまざまな人々。
それぞれが違った視点から社会を見ている。
若者、中堅、熟年・・・年齢が違う人たちの視点。
農業、サービス業、金融業・・・業種が違う人たちの視点。
株主、社員、顧客・・・利害関係が絡む人たちの視点。
妻、母、娘、友人、仲間・・・生活者としての視点。
人はいろいろな顔をもつ。
どれもすべて自分自身。
今、大切にしている思いがある。
「自分らしい結婚、幸せのカタチに気づくこと」
だから、日々の生活を営む一人の人間として社会を見つめたい。


