生真面目な婚活男女へ 真面目だから頑張りすぎない|しかたがない
母の口ぐせは「しかたがない」
あきらめなのか、逃げているのか、至らない自分の言い訳にしか聞こえなかった。
「しかたがない」と言う母を見るにつけ、イヤ~な気分になった。
母の口ぐせがキライだったあの頃、
気力と体力と笑顔で頑張れば、何でもできると思っていた。
でも、「婚活」はそうはいかなかった。
粘り強く、正面から向き合い、自分が努力しているのに至らない場面に多々遭遇。
「しかたがない」と言うのはこのことなのか、ズシーンと腑に落ちる。
他人さまの気持ち、出逢いというご縁、年齢を重ねるという自然現象・・・
自分の力では抗えないものや、どれだけ頑張っても上手くいかないことがあると知った。

ストレスに負けないために「レジリエンス」、成功を手に入れるために「グリット」が大切だと注目されている。
「レジリエンス」は、折れない心、しなやかな心持ち。
「グリット」は、やり抜く力、あきらめない心と解釈されている。
絶対折れない、絶対あきらめない、それ絶対ムリ。
だって人間だもの。
あきらめるは、一旦保留にする。
逃げるは、別の方法をとるとも解釈できるのでは。
全ての道はローマに通ず。
一本道だと思っていたゴールへの道。
それはいくつもあると身をもって知った。
「時には休んだり、回り道したりしてもいいんじゃない?」
母の口ぐせは、今はそう聞こえる。


