夫とは?妻とは?家族の役割を考えるストーリー|コスプレ夫婦
本日の主人公は、当ブログでたびたび登場しております夫・X氏。
あくまで妻が記述する、over 40sの夫の雄たけびをおおくりします。
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私、夫・X。
生まれも育ちもここ十勝。
ガッチガチの長男坊の45歳。
晩婚の私は、同じ年の妻と結婚して早5年。
独身時代には知りえなかった、苦行の結婚生活。
男たるもの、負けたふり。
イイ漢(おとこ)は、死んだふり(笑)
女性が活躍するこの世の中。
男の強さとは威厳を振りかざすことではなく、受け止める優しさなのだと、結婚して学んだ。

しかし、戸惑いを隠せない。
夫を演じることに。
どのような振舞いをすればいいのか、
どのように接すればいいのか、
どのように生きればいいのか・・・
結婚して夫になったが、夫とは何たるか分からなくなるときがある。
夫という生き方に不慣れだった結婚当初、身近な夫のサンプルである父を模倣してみた。
そのせいで妻と大ゲンカ。
散々な結果に終わり、サンプルは現代の実状に即していないと実感した。
例えば、このようなことがあった。
元来無口な私は、無用な雑談は苦手である。
必要のないことは、話す必要がない。
言葉で語ることなく、行動で示せばいいと思っていた。
男は背中で語る。
父も同様に無口な男なのだ。
それが妻の逆鱗に触れた。
休日に仕事の予定が入る。
当日の朝、「今日は仕事に行く」と言ってスーツに着替えて家を出る。
帰ってくると、妻は鬼の形相。
料理が苦手な妻が初めてつくった、キノコのホワイトソースのパスタ。
私はキノコとホワイトソースが苦手なので、少しずつ口にする。
皿から顔を上げると、妻は鬼の形相。
妻は、よくしゃべる。
私の母も、よくしゃべる。
妻は私の家族とうまくやっていくだろう。
そう思っていたが、妻は鬼の形相。
なぜ妻は鬼の形相なのだろう?
数多のケンカという名の対話を重ね私の価値観は一変し、次のことを心掛けた。
・あらかじめ分かっている予定は、早めに妻に伝える。
(妻に関係のない予定であっても、家族の予定を把握することが妻の役目らしい。)
・自身の感情を口にして、妻に伝える。
(家族の食べ物の好みやご機嫌を把握することが妻の役目らしい。
ちなみに「美味しい」と言うと妻は機嫌が良くなる。)
・妻と母の価値観の翻訳をする。
(よくしゃべる間柄でも、仲が良いわけではないらしい。
ときには、妻と母のどちらの価値観にもなじみがある私が間にはいって調整する必要がある。)
夫とは何たるか?
私が夫であり続ける限り、これを問い続けるのだろう。


