円滑で信頼できる人間関係と組織で大切なこと|はだかの王様
「謙虚」
世の政でも、オトナとしても、求められるものの一つ。
意味は、
自分を偉いものと思わず、すなおに他に学ぶ気持があること。
控え目で、つつましいこと。へりくだって、すなおに相手の意見などを受け入れること。
自分の能力・地位などにおごることなく、相手を敬い素直な態度で人に接するさま。
「この人、スゴイ!」
常に謙虚な物腰でおられる方に対して、尊敬の念が湧く。
それは私だけではないと思う。
謙虚・謙虚・謙虚・・・
人々が呪文のように「謙虚」を唱えるのは、どうしてだろう?
人は、別の顔も持ち合わせている。
それは、「傲慢」。
自分は偉いし知識がある。なんなら他に教えてやってもいいと高を括ること。
押しが強くて、猛々しいこと。素直にこちらの意見を受け入れることを相手に望むこと。
自分の能力・地位などが誇らしく、相手を卑下し素直にこちらに従えと接するさま。
「謙虚な人と傲慢な人」
人は、そんなに簡単に分別できない。
ひとりの人間の中に、混沌としたさまざまな側面があるのだから。

先生
講師
指導者
先輩
コーチ
親
師匠
親方
議員
医師
社長 ・・・
このような呼び名で呼ばれると、陥りやすい病がある。
それは、「先生病」。
その主な病状は、「傲慢になること」。
「先生」と呼ばれるのは、「生徒」が居るから。
「医師」と呼ばれるのは、「患者」が居るから。
「社長」と呼ばれるのは、「社員」が居るから。
その人たちが居てくれて成り立っている現状を忘れ、自身の能力や地位などに驕り「威張ってしまう」。
これは「教育」?「診察」?「リーダーシップ」?
「私が間違いをおかしそうになったら、そのことを指摘してくれますか」
(問いかける技術 エドガー・H・シャイン著 201ページ)
「謙虚に問いかけること」で、信頼がうまれ心をひらいて皆が話せる。
そして助け合えるから、きっと上手くいく。
「先生病」のかかり始めに、この言葉を思い出す。
自分がはだかの王様にならないようにと。


