他人のプライベートや秘密を知りたがる心理 聞きたい病|スケベ心
「健康第一」
今年の目標のひとつ。
20代のときは健康なんて当たり前。
そう思っていたのに、自分も親も年齢を重ねてその大切さをヒシヒシと感じている。
おかげさまで、みな健康で元気だが、「健康は大事!」と強く思う出来事があった。
健康そのものの母。
しかし一昨年、健康診断で母の身体の中に腫瘍が見つかった。
手術が必要で、良性の可能性が高いが、摘出して病理検査しないと良性か悪性か判別できないとのことだった。
いつも元気な母。
だから、心底怖かった。
病気になるなんて。
居なくなったら、どうしよう。
今まで感じたことのないくらいの驚きと不安が、私たち家族の心を覆った。
「大丈夫と信じて、できることからやっていこう。」
家族みなで、母のサポートをすることにした。

「諸事情により」
地元を離れた私も当分の間実家に帰ることを決め、習い事など全て一旦参加をやめることにした。
ご心配をおかけしたくないので、当たり障りのない理由を申し上げた。
「皆さんへ詳しい事情を説明した方がいい。」
ある個人の集まりで、このような返答があった。
正直閉口した。
「なぜ、一個人が公衆の面前で家庭内の災難を告白しなくてはいけないのか?」
時には、語れない、語りたくない事情ってものがある。
静かに見守ること。
これが諸事情を抱えた人へのオトナの優しさだと思う。
諸事情と言われても想像できない。
仲間内で秘密事はよくない。
そう言うのなら、それはスケベ心。
他人の不幸や秘密をのぞき見したいから。
あなたは心の中にしまってある諸事情、告白できる?


