不安定?抑えきれない?感情が暴走している人|笑いながら怒る人
「笑いながら怒る人」というネタをご存知でしょうか?
時は、昭和。
名優の竹中直人さんが20代のころ、
笑顔で怒鳴る芸をされていた。
「なんだ、コレは?」
当時小学生だった私は、このネタに度肝を抜かれました。
「笑いながら怒るって、どういうこと?」
奇妙というか、得体が知れないというか、
上手く言葉にできない何とも言えない感情だけが残った。
“笑いながら怒鳴れる人はめったにいません。”
時が経ち、平成。
つい先日、1冊の本に書いてありました。アノ疑問の答えが。
笑いながら怒る人って、・・・やっぱりめったにいないんだ。
そして、こう文章は続く。
“そのようなことをすれば、自分がわからなくなってしまいますし、相手もとまどいます。”
(以上、「プロカウンセラーのコミュニケーション術」 東山 紘久さま著 27ページより)
そりゃそうだ。
自分も相手も、笑いに反応すればいいのか、怒りに反応すればいいのか、
どちらなのかわからないよ。
あの時の何とも言えない感情に終止符を打ち、そしてヒザを打つ。

しかし、
同時に違う感情を示す人はめったにいなくても、
時間差で違う感情を示す人はたまに見かけます。
「さっきまで楽しそうだったのに急に怒り出す人。」
なにが気に入らないのか、なにが怒りに触れたのか、本人以外はわかりません。
他人さまは、別の価値観で別の感性をもっているから。
同時ではなく時間差であっても、感情の急変に相手はとまどいます。
そんな人は「笑いながら怒る人」に見えるのかもしれません。


